知識や情報の『加工』ノウハウ
今回から、収集した知識や情報の加工の方法について、いくつか紹介させていただきます。
さまざまなメディアのうち、専門性を求めるなら、やはり書籍、なかでもビジネス書ではないかと思います。
あくまで『参考書』的な使い方をしますので、すべてを読むのではなく、必要な箇所だけを熟読し、そのエッセンスを習得、加工して応用するのが目的です。
私も月に一、ニ冊は買い、通勤時間の電車内と休日のカフェで読むことが多くなっています。
自宅と異なり、あまり広いスペースがとれないことを前提にして、次のような「読書キット」を用意しています。
①フィルム素材の5色ポストイット
②5色の蛍光マーカー
③ポールペン
⑤15cm定規
これらを使い、まず行なうのが、参考箇所の「拾い出し」です。
前書きと目次、そして後書きに目を通し、気になる章や項目のあたりをつけ、実際に読み始めます。
そこで、これは重要と思われる文の箇所にポストイットを貼ります。基本的にはる貼るのはページの上部にします。その理由は、側面に貼ると再読する際に指に引っかかって、ページがめくりにくくなることを防ぐためです。
また、ポストイットもその文の内容によって、色を使い分けます。例えば、
- 黄色 : 憶えておくべきキーワードやキーセンテンス
- ピンク : 参考になるノウハウとその実例
- オレンジ:分析が必要な課題や問題点
- 青 : 分析が必要な課題や問題点
- 緑 : 著者の強調するポイント
それと、並行してシャープペンシルで思いついた関連情報や自分なりのコメントなどを書き込みます。
この作業は主に電車などで座れた時に行ないます。こうして、一度読了したら、次はポストイットを貼った箇所を再読し、同じ色の蛍光マーカーで該当箇所をマーキングします。「仕込み」とも言える作業です。
できれば、カフェのテーブルや図書館の机などビジネス書を広げられるところで行なうのがよいですね。そこで実際に応用できる箇所を抜き出し、使える形に『加工』するのです。なぜなら、どんな役立つ情報や知識、ノウハウもそのままの形では、使えることはほとんどありません。
仕事で使うマニュアルやテンプレートに加えるにしても、必ず編集・加工は必要です。
- 何に使うのか?
- いつ使うのか?
- どのように使うか?
などの用途を明確化して行ないます。
私が使っているのは、iPhoneのアプリEvernote 、マイクロソフトのOffice Mobileです。特に前者は今ツール使っている数あるアプリの中でも、群を抜いて使用頻度が高く、その一方でまだまだ使いこなせていない機能もあるのですが、
とてもお勧めです。
次回は、より具体的な例として、英語を使った資料作成法を紹介させていただきます。